感想(たたみます)

2005年に行われた「絵本・児童文学研究センター主催第１０回文化セミナー「読む　聞く」の公演・シンポジウムの記録になります。
最初に河合さんと立花さんの講演、谷川さんの作品、最後に３人のシンポジウムという構成。

面白かった〜〜〜〜。刺さる部分がたくさんあって、拡大コピーしてラインマーカー引いた。難しいことは何も話されてなくて、子供の頃の読書体験とかインターネットの話とか。読んだ後はもうちょっと自分の脳みそを信じてあげたくなったし、そのために睡眠をとろうと思ったし、忘れてもいいんだ！と思えた。シンポジウムでインターネットの話をされてるのが特に面白くて、ネットに不安を持つ河合さんと谷川さんの問いに立花さんが柔軟に答えてる。１８年前だから、今もしこの３人がお話されたらまた違うのかなーとかいろいろ考える。

HPで当時の写真見たら河合さんと立花さんが笑顔でほっこりするし、谷川さんが司会なのが面白い。映像で見たかったな～～。 このセミナーの本ほかにもあるようなので探してみよう。

自分は学生の頃からネットの存在が大きくて、影響もダメージも受けやすかった。それは今もあまり変わらないけれど笑、立花さんの言うように「(ネットは)世界の一部」という認識があれば、もっと違ったかもしれない。インターネット、めちゃくちゃ面白いけれど自分の世界の全てではなくて、いろんな要素の中の一部なんだーーって立花さんのようにもっと柔軟に考えられるようになりたい。

谷川さんの「物語の未来」という詩がとてもかっこよかった。最後の２行が・・・！

河合さん、本の中でしか存じ上げないので自分の中では生きてる気持ちだったけれどこの講演の２年後に亡くなっていると知り寂しくなる。“亡くなってる”とあまり思いたくなくて、息子さんの本も何冊か買ったけれど読めてなかった。河合さんは「思い出のマーニー」のロマンアルバムで名前を知り、何冊か児童文学についての本を読み、「こころの処方箋」は気持ちがしんどくなった時に読む用の本になってる。